美容業界が抱える課題とは?美容室・サロンの今後の動向も解説
2022年8月31日
「平日の集客が伸び悩んでいる……」
「他の美容室は平日に集客できているの?」
「平日の集客をアップする具体的な方法が知りたい!」
今回は、平日の集客でお悩みの美容室オーナー様に向けて、平日の集客がアップする方法について解説します。
さらに、全国の美容室の平均客数や狙うべきターゲット層、施策、サービス内容など、具体的な集客ポイントについてもご紹介していますので、ぜひ参考にご覧ください。
目次
関連記事:【10選】美容室の集客方法まとめ|新規・リピート客別の具体策も解説
少し古いデータになりますが、下記は厚生労働省が「美容業」営業の実態について調査した平成27年度生活衛生関係営業経営実態調査の結果報告書「美容業の実態と経営改善の方策(抄)」から抜粋した、美容室1店舗当たりの1日の平均来客数の構成割合です。
構成\1日の平均来店客数割合 | 平日 | 休日 |
0〜4人 | 56.7% | 28.5% |
5〜9人 | 21.5% | 24.3% |
10〜14人 | 7.4% | 9.5% |
15〜19人 | 3.2% | 3.5% |
20〜24人 | 1.4% | 2.1% |
25〜29人 | 1.1% | 1.1% |
30人以上 | 0.7% | 1.8% |
不詳 | 8.1% | 29.2% |
それでは、平日と休日の来店状況を詳しく見ていきましょう。
上記のデータを見ると、平日の平均来店客数の割合は0〜4人が56.7%と最も多く、ついで5〜9人が21.5%となっています。
このことから、平日の来店客数が少ないのは日本全国の美容室で共通していることがわかります。
一方、休日の平均来店客数の割合は0〜4人が28.5%、5〜9人が24.3%となっています。
不詳の割合が29.2%と高いため確実なことは言えませんが、約半数の美容室が平日の来店客数と同等か、もしくは2倍近く集客できていると答えています。
先述した統計では、約半数以上の美容室で「休日に比べて平日の集客が少ない」と結果が出ていますが、来店客数が15人以上になると平日と休日でほとんど差がないことに気付きます。つまり、平日でも集客数が落ちていない美容室が存在する可能性があるということです。
もちろん、店舗の規模や人口密度、立地にもよるところが大きいかと思いますが、立地が良くて人口密度が高い地域では比例するように美容室数も多い傾向があります。ですので、人口密度や立地などの条件が良いからといって簡単に集客できるとは限らず、むしろ難易度は高くなる場合があると言えるでしょう。
そこで、平日でも集客数が落ちない美容室を目指すには、“平日に特化した対策”を打ち出す必要があります。
それでは、どのような方法があるのか詳しく見ていきましょう。
休日と平日でターゲット層を切り替えるのは、即効性のある集客方法の一つです。
平日の集客で狙うべきターゲット層は、主婦(主夫)や学生、シニア層が代表的ですが、ビジネス街にある美容室であれば仕事の空き時間を利用したビジネスマンも狙い目でしょう。
例えば、住宅街の中にある美容室であれば主婦(主夫)やシニア層をターゲットに、また、大学やレジャー施設が多い地域であれば学生をターゲットにするなど、立地や環境に合わせてターゲット層を選定していきます。
ターゲット層の年齢や家族構成、生活状況などはメニュー決定や集客方法に大きく影響しますので、ある程度絞り込んでおいた方が一貫性を持たせやすいです。
平日のターゲット層が選定できれば、次に、ターゲット層に合わせたサービスやメニューを作っていきましょう。ターゲット層の過去データやトレンド、滞在時間、客単価を考慮して売上アップを目指していきたいところです。
また、先ほどご紹介した厚生労働省「美容業の実態と経営改善の方策(抄) 」によると、住宅地区にある美容室の40.4%が「高齢者や身体の不自由な方に介助等を行っている」と回答しており、郊外の幹線道路沿いにある美容室の31.8%が「在宅・施設等への訪問美容サービスを行っている」と回答しています。
このように、店舗で待つだけでなく、移動美容室や出張美容室といった訪問サービスを取り入れてみるのも良いでしょう。
ターゲット層とメニューが決まれば、プラスαのメリットとして“あえて平日に来たくなる仕組み”を作って集客アップを目指していきます。
平日ならではの仕組みとして効果的なものは、平日限定の「特典」や「割引」で、これらの施策はあえて平日を選ぶ大きなメリットとなります。
しかし、クーポンやメニューが多すぎるとお客様を混乱させてしまう可能性がありますので、例えば「カット」「似合わせカット」「デザインカット」など細かくメニューを分けている美容室は、クーポンサイトなどでのメニューの見せ方に配慮が必要でしょう。
平日の集客をもうワンランク上げるための対策をご紹介します。
それでは詳しく見ていきましょう。
休日と平日の営業時間が同じ美容室は、ターゲット層に合わせて営業時間を切り替えるのも一つの方法です。
最近では22時〜24時頃まで営業している美容室も増えつつあり、Googleマップ上でのクチコミ評価も高い印象です。また、このような特殊な美容室は職場の同僚や同業者に広まりやすいので、「顧客が顧客を呼ぶ」という状況を生み出すことにも繋がります。
顧客が新しい美容室を探す時に使うツールは、年々変化しています。
さらに予約方法にも変化が生じており、以前までの主流は電話でしたが、現在はWeb予約が大半を占めている美容室も多いのではないでしょうか。このような時代の背景を考慮すると、タウン誌やフリーペーパー、チラシといった紙媒体だけに広告を絞っている美容室は、Web媒体も視野に入れ始めるべきだと言えるでしょう。
それを裏付ける根拠として、総務省の「令和2年通信利用動向調査の結果」によると、インターネット利用者数の割合は13〜59歳で9割を超えており、そのうち76.4%が情報検索のために利用していると回答しています。
そのうえ、インターネット利用者のうちSNSを利用している人は全体で73.8%と、各年代で非常に高い割合となっています。
全体
73.8%
6〜12歳
37.6%
13〜19歳
86.1%
20〜29歳
90.4%
30〜39歳
86.0%
40〜49歳
81.5%
50〜59歳
75.8%
60〜69歳
60.6%
70〜79歳
47.5%
80歳以上
46.7%
インターネット上でのアピール方法は、ホームページやブログといったオウンドメディアを持ったり、InstagramなどのSNSを運用したり、Web広告に出稿したり、DM(ダイレクトメール)やメールマガジンを送ったりとさまざまです。
とは言っても、「日々の業務で手一杯」「インターネットのことはさっぱりわからない」という美容室は多いでしょう。このような、インターネット上の集客運用が自社で難しい場合は、マーケティング会社に委託することで業務の負担を減らすことができます。効果的に運用できれば、平日の集客数アップを見込めるでしょう。
アピール方法の拡大についてご紹介しましたが、さらに効果的にアピールしていくためには、ターゲット層に合わせた運用に特化することが望ましいです。そして、定期的にターゲット層の目に触れるためには、紙媒体よりもブログやSNSといったWeb媒体で発信していくのが良いでしょう。
特に平日の集客を強化するためには、ターゲット層が普段抱えている悩みについてアプローチしたり、「知りたい!」「行ってみたい!」と思わせる美容室の強みや有益な情報の発信をしたりといった内容が響きやすい傾向にあります。
【発信の事例】
また、美容室の情報発信は、画像や動画で視覚的にアピールできるInstagramやPinterestと非常に相性が良いと言われています。さらに、最近ではヘアスタイルについて提案するYoutubeチャンネルを運用する美容室も増えてきました。
そのためにはまず、ターゲット層が日頃どのような美容系アカウントをチェックしているのかをリサーチし、内容を絞り込んで運用していくことが大切です。
平日の集客でお悩みの美容室オーナー様に向けて、平日に特化した集客方法についてご紹介しました。
最後に、ポイントをまとめておきましょう。
今回ご紹介した方法の他にも、ターゲット層に合わせた空間作りや接客をするなど、店舗の中で改善できることもあります。また、「予約は取りにくくないか?」「ネット予約のスケジュールは更新されているか?」といった日々の運用を見直すことも重要です。
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