美容業界が抱える課題とは?美容室・サロンの今後の動向も解説
2022年8月31日
美容室の店舗数は年々増加しており、厚生労働省の「令和2年度衛生行政報告例」によると、美容所(以下、美容室)は25万7890軒で過去最高を更新しています。
そんな激しい競争の中で、「美容室になかなか集客できない」「どんな集客方法があるのか」「どの方法が効果的なのか分からない」…と悩んでいる美容室経営者も少なくないのではないでしょうか?
そこで今回は、美容室の新規顧客を集客する方法にはどんなものがあるのか、そして、リピート客を増やすために実際に効果を実感した方法とは何なのかをご紹介します。
目次
では美容室には、どのような集客方法があるのでしょうか?
代表的なものをそれぞれまとめます。
美容室検索・予約サイトへの掲載は、代表的な手法の一つで、特に効果を実感しやすい集客方法です。
美容室検索・予約サイトに掲載することで、幅広い層の顧客にリーチできるため、自社のみで集客するよりも母数を増やすことができるのが最大のメリットとなっています。
ユーザー側から見ても、多くの美容室の情報が施術メニューや料金と共に比較・検討しやすくなっており、予約をする際にも、わざわざ店舗に電話を掛けなくてもネット上で気軽に予約できることから敷居が低く、初めての美容室でも気軽に予約することができるため、新規顧客を獲得する上では欠かせない手法だと言えます。
しかし、高い集客効果が期待できるものの、デメリットも存在します。
そのデメリットの一つに、掲載料金があります。
サイト上には数多くの美容室情報が掲載されているため、より多くのユーザーの目に留まるようにするには、検索の上位に表示させる必要があります。しかし、上位に掲載するためには、通常の掲載費に加えてオプション料金が必要となる場合も。
また、集客母数は増えますが、クーポン目当てでリピーターになりづらい、気軽に予約できる分、キャンセルも多い…などのデメリットもあるため、費用対効果を見極めた上で利用することが重要です。
折込チラシも美容室の集客において代表的な方法の一つです。
チラシの配布やポスティングは、美容室があるエリアに限定して配布することできるため、特に住宅街などの繁華街から離れた立地の美容室におすすめの集客方法です。
また、あまりインターネットを活用しない世代でも、チラシであれば見てもらえる可能性があるため、チラシにクーポンを付けたり、地図や電話番号を大きく記載するなどの工夫をしてみると良いでしょう。
チラシ配布はWebとは異なり、地域や属性などのターゲットを絞ってPRすることができますが、新規店の場合は認知されるまでに比較的時間がかかること、また母数を増やすために配布枚数を増やせば増やすほど印刷・配布費用が掛かることなどは注意しておかなければなりません。
美容室独自の公式ホームページも、大切な集客方法の一つです。
というのも、美容室独自の公式ホームページがあることで、顧客からの信頼度がアップするだけでなく、美容室の特徴や魅力を伝えやすくなるというメリットがあるからです。
例えば美容室検索・予約サイトの場合、掲載フォーマットが決まっているため、それぞれの美容室のコンセプトや店舗内の雰囲気などの細かい部分を伝えることが難しい場合があります。しかし、公式ホームページを作っておけば、美容室のコンセプトや特徴、ターゲット層を視覚的に表現したり、店舗の内装や雰囲気、所属スタッフの情報などの細かい部分まで伝えたりすることも可能です。
ここ最近では、簡単にホームページが作成できるサービスもあり、費用も安く済ませることができるため、作成の際には、予約・問合せが簡単にできる導線などを意識し、常に最新情報が更新されるように運用していくことをおすすめします。
現在の美容室集客で欠かせないのが、SNSやブログの活用です。
総務省の「令和2年通信利用動向調査」では、20代のSNS利用率は約90%、30代で約86%、40代で約82%、50代で約76%と、どの世代も高い利用率となっており、アカウントも無料で開設できるため、ぜひ活用しておきたい集客方法の一つとなっています。
SNSやブログであれば、ヘアスタイルやカラーなどの技術力、店舗内装やスタッフの雰囲気などを画像や動画の載せて分かりやすく伝えることができるため、来店時の不安を取り除き、顧客に親近感を持ってもらえるというメリットもあります。
ただ注意点としては、一口にSNSと言っても、InstagramやFacebook、LINEなどターゲット層の属性や世代によって使い分ける必要がある点です。現在、一般的に美容室と親和性が高いと言われているのは、写真が投稿のメインとなるInstagramですが、中高年層をターゲットにしている美容室の場合は、一概にそれが正解とも言えません。
また、既に多くの美容室でSNSを活用しているため、競争率が激しいのも注意しておくポイントです。
投稿内容やハッシュタグなど戦略立てて運用しなければ他社との差別化ができず、フォロワーの獲得が難しくなるため、運用時には投稿のコンセプトや画像の統一感、ユーザーが興味を持つ内容などをしっかり検討しておきましょう。
Googleマイビジネスは、検索サイトのGoogleで地域やお店を調べた際に、地図とあわせて店舗情報が表示されるため、美容室・サロンに限らず店舗を持つ企業であればぜひ活用しておきたい集客方法の一つです。
Googleマイビジネスは、通常の検索結果より上に表示されるだけでなく、地図上に店舗位置を表示してくれるため目に留まりやすく、目的地周辺で美容室・サロンを探しているユーザーにアプローチするのに有効な集客方法です。
このGoogleマイビジネスは無料で活用することができ、営業時間や経路などの店舗情報やオンライン予約だけでなく、利用者による口コミなども掲載されているため、もし未登録の場合は是非活用しておきたいツールとなっています。
オンラインで集客する場合は、インターネット広告を利用するのも方法の一つです。
インターネット広告と言っても種類はさまざまで、美容室集客でよく使われている代表的な広告には以下のようなものがあります。
例えば、GoogleやYahoo!などの検索結果の上下にテキストで表示されるリスティング広告は、ターゲット属性や地域・時間などを絞って表示させることができ、小額からでもスタートできるため、地域特化された美容院などには有効です。またディスプレイ広告の場合は、画像や動画と共に表示することで視覚的にアプローチすることができるため、認知度を上げたい新規の美容室などで効果を発揮します。
各種サイトの広告枠に掲載する純広告は、一定期間ずっと掲載されているため、出稿費用が比較的高い傾向にありますが、幅広い層にアプローチできるというメリットがあります。
InstagramやTwitter、LINEなどに広告を出稿するSNS広告は、ユーザーの投稿のタイムラインなどに広告が表示されるため、情報収集ツールとしてSNSを利用している世代には有効な手段です。ただ、世代によってよく利用されているSNSが異なるため、美容室のターゲットに合わせて適切な選択が必要となります。
知人からの紹介や口コミは、他の集客方法と比較しても信頼度が高く、特に新規顧客の獲得に有効です。
特に初めての美容室に行く際は、「入りやすい雰囲気かな…」「美容師さんは上手くカットしてくれるだろうか…」など多かれ少なかれ不安を抱えているものです。そんな時に、実際に知人が行っている美容室の話を聞くと、全く知らない美容室よりも「友人が勧めるなら、自分にも合いそう」「一度、行ってみようかな」と来店してもらえる可能性が高まります。
人を経由した集客方法であるため、オンラインでの集客方法と比べて母数がぐっと減りますが、その分、信頼度は高いため、紹介カードなどを活用し、既存の顧客が知人を紹介すると両方がお得に施術できるキャンペーンを積極的にアプローチしたり、美容室検索・予約サイトにできるだけ多くの口コミを書いてもらえるような施策を行ったりしておくと良いでしょう。
DM(ダイレクトメール)は、主にリピーターや休眠顧客に有効な集客方法です。
前回からしばらく来店のない顧客にクーポンなどを付けて再来店を促すだけでなく、美容室のイベントやキャンペーンに合わせてお得な情報を伝えたい場合に有効な手段です。
DMを送付する際には、届いてすぐに捨てられないように、クーポンやお得な情報を記載するだけでなく、手書きのメッセージなどで特別感を演出するなどの工夫を加えておくと良いでしょう。
美容室への集客をする上で、新規顧客の獲得はもちろんですが、それをリピートに繋げることも重要です。
では、リピート客を増やすためにはどうすればいいのか、実際に私たちクリエイティブブレーンで効果のあった方法をご紹介します。
美容室集客においてリピート客を増やすために大切なのは、やはり次回来店予約の強化です。
例えば、施術時に美容師から次回・次々回までのスタイルを提案することで、顧客は自身のヘアスタイルの変化がイメージしやすくなるため、「次もまたお願いしたい」と再来店の動機付けをすることができます。
もちろん顧客の好みを理解するための時間や担当する美容師のコミュニケーション能力などが必要になりますが、顧客の「こうなりたい!」という希望を上手くキャッチして提案することで、次回来店予約獲得のハードルが下がります。
美容室のリピーターを増やすための2つ目の方法は、トリートメント・ヘッドスパの強化です。
ヘアメンテナンス時に次回のトリートメントやヘッドスパを提案することで、定期的に来店してもらうことができます。さらに定期的に美容室に通うことで髪のコンディションが良くなるため、顧客満足度の向上に繋げることも。
ただ、下位層の顧客には効果が見込みにくいというデメリットもあるため、美容室のコンセプトやターゲット層に合わせて使い分ける必要があります。
美容室のリピーターを獲得するための代表的な方法と言えば、やはりDM(ダイレクトメール)です。
集客方法の一つとしてもご紹介しましたが、主にリピーターや休眠顧客に効果的な手法で、LINEやEメール、葉書送付などの手段があります。
それぞれ個別に来店時期やヘアスタイルの提案を発信することができるため、その他大勢ではない特別感を演出することでリピートに繋げやすく、また、送付のタイミングによって来店前の事前準備がしやすいというメリットもあります。
ただ、LINEやEメールなどのオンラインでメッセージを送付する場合は、顧客のITリテラシーに差が出る場合もあるため、ターゲット層によってツールを使い分ける必要があります。
美容室の新規顧客の集客方法には、上記でご紹介した様々な方法がありますが、全ての施策を同時に行うのではなく、どんな顧客に来店してもらいたいのか、ターゲット層が求めているものは何なのか…など、美容室のターゲット層・特徴・コンセプトなどに合わせて集客方法を選ぶことが重要です。
また、リピート客が増えることで美容室経営も安定しやすくなるため、新規顧客を集めると共に、その顧客をリピートに繋げて再来店してもらう施策をそれぞれ並行して行うことも大切です。
今回ご紹介した集客方法を参考に、それぞれの美容室に合った最適な手法とは何なのか、一度、検討してみてはいかがでしょうか?
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